
英語専門部指導方針
英語(GS)の指導要領が大幅に改定され、中学校からの英語が圧倒的に難しくなりました。というのも、小学校で英語が導入されたため、小学校で習得したことを前提とする学習になったからです。しかし、小学校では英語には触れても、それを身に着くまで学習するということが徹底されていません。英会話に通っているご家庭は、発音や軽い会話などはしっかりできるお子さんが多いです。一方、しっかり単語を覚えたり、それを書いたり、文法にもとづいて英文を書いたりなど、そのような力は残念ながらあまりついていません。
しかし、文法という概念理解は、10歳から12歳のゴールデンエイジでの学習を経た段階で本格的に学ぶことが理想です。つまり中学生の段階からしっかり学んでいくことが重要です。さらに、英文法を本格的に学ぶ前に、母国語である日本語文法を学んでおくことも大変重要です。文節や品詞などの理解と運用は確実に英語の学習に有利に働きます。桶田塾で国語と英語を学ぶ生徒にはまずは国語において中1の段階で国文法の主要な学習をしてもらい、それから、英語でもSVOCを用いた英文型と品詞の役割を押さえていきます。
1、正しい発音を身につける
2、文法をしっかり学習する。
3、英文を正しく読めるようにする。
4、単語、イディオム、構文の蓄積を怠らない。
この4点は、英語学習の基本中の基本です。また、英会話ができるようになりたいという要望には応えられません。
1、正しい発音を身につける
これについては、桶田塾で初めて英語を習う生徒に対して行う指導だと思ってください。まずは、フォニックスを使い、スペルと音声の結びつきを学びます。発音から英語の発音やスペルがわかる、またはその逆のスペルから発音がわかる、というのは今後、英単語を蓄積していく際に非常に有効です。英語に初めて触れる生徒にはこの段階から指導を行いますが、近年学校での指導の始まったこと、もとより、小学生低学年から英会話等のスクールに通っている子が多くなっていることからこの段階からの指導を行うことはめったにありませんが、ご相談に応じてこの段階の指導も行います。
2、文法をしっかり学習する。
桶田塾で指導する英文法は、各単元の学習に加え、中2または中3になった段階で、文の成分(SVOC修飾語)と品詞の役割を学習します。それを行うと、その後の文法単元の理解や、その後に指導していく英文解釈に大いに役立つからです。特に難関大学への進学やそれなりに英語を使っていく仕事に就くことを考えている人には必要なことと思います。この段階を軽視する民間教育機関や教育評論家、または、それをうけて国を挙げての「話す聴く」への偏重、など、挙げればきりがありませんが、小学校ですでに英語がきらいという子供たちが多くなっている中、今後ますます英語ができなくなっていく子供が増えていくことを大変危惧しています。桶田塾では、英文法を最重要視して指導を行います。
3、英文を正しく読めるようにする。
これは中3以上からの指導になると思います。この段階では、「なんとなくこんな意味だろう」というふわっとした読解は許しません。これ以外の意味や解釈以外にありえないという英文の読み方を身に着けてもらいます。
近年、この段階は学校教育では本当に軽視されている面だと思っています。大学入試では、長文化が進み、一定の時間内で読み込む長文の量が非常に増えました。英文を素早く正確に速読ができるようにというのが狙いだと思いますが、それができるようになるためには、「精読」の段階を踏まえていなければできるようになりません。「精読」を行うには、確かな英文解釈力が必要です。正しい英文の読み方の基本は、必ず英語の順序で内容を読み取る姿勢であり、決して漢文のように後から前読みを推奨するものではありません。そして、英語の順序で内容を読み取るのに必要なのは上の2で身に着けた文法力です。この段階をしっかり終えた生徒で、その後、英語で苦労している生徒はおらず、卒業後、大学生、社会人になった生徒たちに必ず感謝されます。生徒によっては、この段階は険しく苦しい取り組みにはなりますが、越えられない壁はないというスタンスで学んでもらっています。
4、単語、イディオム、構文の蓄積を怠らない。
語学にとってあまりにも当たり前な取り組みではありますので多くは書きませんが、英語ができないできないと言っている生徒に限ってこの当たり前のことができていません。桶田塾では、復習を適宜行いながら、授業時に小テストを実施し、しっかりと蓄積をしてもらいます。